日英翻訳作業に役立つウェブサービス3選
日英翻訳、また英日翻訳をする際に便利なウェブサービス「YarakuZen」「Grammarly」「Weblio辞書」をご紹介します。
効率よく作業をすすめるためにたくさんのソフトウエアを試しましたが、ここ数年はこの3つのサービスを継続使用しており、とても満足しています。
私は日英&英日翻訳をウェブ制作に付随する作業として引き受けてきました。現在はメール翻訳が中心です。
目次
- YarakuZen(翻訳エンジン・自動翻訳)
- いつでもどこでも同じデータベースを使える
- 自動翻訳してくれる
- 途中データも自動保存される
- すっきりデザイン
- 料金について
- Grammarly(英文校正)
- Yes、クリーンな画面
- 連携手段が豊富にある
- 料金について
- Weblio辞書
- 例文が多い
- 縦断検索できる
- 料金について
YarakuZen(翻訳エンジン・自動翻訳)
YarakuZenはドキュメントを自動翻訳してくれるサービスです。
また、自動翻訳した結果を自分で修正でき、それがクラウド上に自動保存されることで、翻訳エンジンとしても機能します。
私は英日翻訳の場合にはこのツールひとつで完成させています。
いつでもどこでも同じデータベースを使える
YarakuZenはオンラインサービスなので、異なる端末からでも同じ自分専用の翻訳データベースを利用できます。
WindowsでもMacでも、iPadでも利用可能です。
今までOmegaTなどの翻訳エンジンを利用していましたが、自宅マシンと持ち運び用のラップトップ端末でデータベースを同期するのがおっくうでしたが、それが解消されました。
また、パソコンの買い換え時にデータ移行する手間もなくなりました。
自動翻訳してくれる
日英、英日を含む自動翻訳に対応しています。
※自動翻訳しない、という設定も可能です。
自動翻訳に期待しすぎてはいけませんが、日英翻訳の場合は、翻訳前に文章を整えておくことで、ちょっと手を入れれば良いレベルまで翻訳してくれることもあります。
また、英日翻訳の場合も、自分が今まで知らなかった慣用句表現などを自動で提示してくれることがあり、助かっています。
自分が過去に翻訳した対訳データが、自動翻訳よりも優先的に表示されますので、過去の翻訳資産を有効活用しながら手早く翻訳を進められます。
また、有料になりますが、画面上からプロに翻訳を依頼できます(使った事はありません…)
途中データも自動保存される
翻訳途中のデータは自動的にクラウドに保存され、一覧で見ることができます。
複数の翻訳作業をすすめている場合、端末を問わずドキュメントを共有でき、進行状況も一目で分かるので重宝します。
すっきりデザイン
ムダのないクリーンなデザインレイアウトで、作業に集中できます。
2015年から利用していますが、ずっと安定して動作しています。
料金について
基本機能は無料で利用できますが、対訳データ(フレーズ集)の保管が1000までという制限がつきます。
一番お手頃な有料プランはパーソナルプランのプレミアムで、月額1,280円(税別)です。これを契約すると、対訳データ保管数は10,000になります。
Grammarly(英文校正)
Grammarlyは英文の校正サービスです。
言ってしまえばそれだけですが、無料で使える範囲でも、初歩的な英文のミスをしっかり校正してくれますので、これを使わない手はありません。
YarakuZenに日英対訳データを自分で入力するとき、Grammarlyで一文ごとに下書きしてYarakuZenの入力欄にペーストするという使い方や、YarakuZenで訳し終わったデータをまとめてGrammarlyにペーストしてチェックするという使い方ができます。
Yes、クリーンな画面
画面はやはりクリーンで、作業に集中できます。
画面内にペーストしたときに自動的にプレーンテキストになってくれるのも地味にありがたいです。
連携手段が豊富にある
また、ChromeプラグインやMacのネイティブアプリ、WindowsのMS Officeなどへの連携が豊富です。
私は現在はそれほど翻訳作業が多くないので、ブラウザのみで手軽に使用しています。
料金について
基本的な校正は無料で利用できます。
プレミアムプラン(月額11.66米ドル〜)を契約すると、文脈にあった表現の提案や、表現をより豊かにするための単語提案、文章の盗用チェックまで行ってくれます。
私も一時期はプレミアムプランを利用していましたが、長文を翻訳する機会が減ったため、現在は無料プランに戻しています。
Weblio辞書
Weblio辞書はその名の通り、英和&和英辞書です。
例文が多い
Weblio辞書の最も気に入っている点は、例文が豊富に登録されていることです。
どの単語がどのようなニュアンスを持っているかを調べるためには、辞書で引いた結果はもちろんのこと、例文をたくさん読むと分かりやすいです。
Weblio辞書では、どのような場面(かたい?カジュアル?専門用語?古語?)で使われるか、どのような意味範囲で使われるかを何十例も見比べることができます。
縦断検索できる
英和和英辞書、例文以外にも、類語や自動翻訳を簡単に表示できます。
紙の辞書にはない、オンラインならではの利点だと思います。
また、どう訳したものか…というニュアンスに困ったとき、YarakuZenの自動翻訳に加えてWeblioの方でも自動翻訳にかけてみることで、異なる自動翻訳結果によってアイデアがひらめくことがあります。
料金について
辞書に関しては全ての機能を無料で利用できますが、プレミアムサービス(月額300円)に登録することで、広告が非表示になったり、辞書をカスタマイズできます。
有料サービスのお試しキャンペーンを頻繁にやっているようなので、気になる方はぜひ一度登録してみてはいかがでしょうか。
語彙力診断や単語登録、単語帳機能もあり、前向きに英語を学習していきたい方にはぴったりです。語彙力診断は楽しかったです。
私はお試しの結果、今は不要と判断して解除してしまいましたが、もし今後英語を仕事に多く活用していきたいと思った場合は再契約すると思います。
(現在はあくまでサイト制作メインなもので…)